伝奏記 社会科授業づくり奮闘記

某中学高校教師の「こんな授業をしてみました!」という社会科授業づくりブログです(/・ω・)/教師修業は果てしなく。日々精進…!

寒い地域に生きる人々

「寒い地域に生きる人々」

 

見たことのある映画のワンシーンの気候に注目し、その映画の舞台となった地域を推測する。気候の特徴をじっくり説明することも大切だが、景色に注目することで視点が明確になり、「気候がわかると様々なことがわかる」といった実感につなげたい。

 

アナと雪の女王』の写真を見せて、「知ってる?」と問いかける。

CM映像(オラフが雪原で鼻の人参をスヴェン(トナカイ)と取り合うシーン)を見せる。

 

発問:「『アナ雪』のモデルとなった国はどこだろう?」

 

もう一度映像を見せる。

生徒たちも、何気なく見ていたのが、今度は景色に注目するようになる。

 

映像には、ギザギザの葉をした木や、一面の雪原が見られる。

ここから、生えている木がタイガではないか、といった気づきが出てくる。

タイガが生えるのは冷帯(亜寒帯)気候なので、その辺りでは…?という声がチラホラ。

 

しかし、一面雪で覆われているのは、寒帯気候の中の氷雪気候の特徴。

さらに、トナカイは、「トナカイ苔」を食べる。この苔は、寒帯気候の中のツンドラ気候の特徴であることを述べる。

 

このことから、生徒たちは、『アナ雪』の舞台は、冷帯(亜寒帯)気候と、寒帯気候が混じっているところではないかと結論付けた。

 

教科書の地図で、それらしい場所を探す。

ただ、候補地が多く、はっきりとは絞り込めない。

 

頭を働かせ切ったところで、答えは、ノルウェーであることを伝える。

実際にスタッフが取材にも行っており、作中にも似たような景色が登場する。

 

ピンポイントで絞り込むことは難しいかもしれないが、「気候の特徴から、その映画の舞台を予測できること」を体験させた。