基本的人権の保障(身体の自由)
「基本的人権の保障(身体の自由)」
我々には、不当に拘束されることがないよう、身体の自由が保障されています。
ちょっとした体験を通して、身体の自由について考えていきます。
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今から1か月前の日曜日に、地域のマンションの一室で殺人事件が起きた。
警察が必死に捜索するも、犯人は捕まっていない。
あなたは容疑者として警察に質問をされた。
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発問:「では、あなたはその日曜日に、① どこで ② 何をしていたか ③ それ(アリバイ)を証明してくれる人は誰か、を答えてください。」
アプリ、ロイロノートで提出をさせました。
生徒たちは記憶を辿るのが難しいようで、うんうんと考えていました。
多くの生徒は、家にいたようです。
「家族の証言の重要性は低いので、アリバイは認められないかも」
というと、「がーん!」という反応(笑)
これは何をしたかったのかというと、
アリバイの立証がいかに難しいか、を味わってもらうためです。
今回のケースでは、1か月前のことを聞かれているので、記憶もアイマイ。
アリバイの立証って、結構難しいのです。
だから!被疑者を守るための法律が必要!なんですね。
ここまで話して、以下の語句を学びます。
・無罪の推定(推定無罪の原則)
…有罪確定までは無罪とする。
・令状主義
…逮捕・捜索などには裁判所発行の令状が必要。
・証拠主義
…事実の認定には証拠が必要。
・黙秘権
…供述を拒む権利。
・拷問・残虐刑の禁止(第36条)