世界の三大宗教(仏教)
「世界の三大宗教(仏教)」
世界の三大宗教を学習する。
本時は仏教を取り上げました。
最初に〇×クイズをする。
【〇×クイズ】
1.宗教は誰でもつくることができる。( ○ )
2.世界で一番信者が多い宗教は仏教である。( × )
3.タイでは男性は一生に一度、仏教徒となる習慣がある。( 〇 )
4.仏教は、日本独自の仏教である。( × )
5.ユダヤ教では金曜日の夕方~土曜日の夕方まで、労働禁止である。( ○ )
6.キリスト教は、日曜日に教会にお祈りに行く。( 〇 )
7.ヒンドゥー教では、牛を食べない。( ○ )
8.イスラム教は1日5回、聖地であるメッカの方に向かって祈りをささげる。( ○ )
えーっという声が上がり、明るい雰囲気のまま、授業に入れます。
このクイズは伏線でもあります。
お釈迦様と、阿弥陀如来の写真を見せる。
発問:「お釈迦様はどっち?」
半分以上が阿弥陀如来の写真を選びました。
写真のお釈迦様は、断食の様子を像にしたもので、生徒たちは余計に迷ったようです。
これもこの後の展開の伏線になります。
仏教の創始者がお釈迦様であることを確認したあとは、お釈迦様の伝説を紹介します。
伝説① ゴウタマ=シッダールタの誕生
生まれ方、「天上天下唯我独尊」など。
伝説② ゴウタマ、無常を知る
四門出遊の話。
伝説③ ゴウタマ、出家する
愛馬・カンタカを連れて出家する。
伝説④ ゴウタマ、修行する
苦行の紹介。
クイズ:ゴウタマの修行
1.??をしない。(息)
2.??する(何も食べない)
3.??で寝る(お墓)
このクイズも盛り上がります。2は、最初に見せた写真と繋がります。
伝説⑤ ゴウタマ、修行をやめる
スジャータとの出会い。
次に、
このような経験を経て、お釈迦様が開いた仏教がどういうものかを説明します。
仏教の特徴は「人生は苦しい」「迷い」であるというものです。
四諦(したい)ともいいます。
・人生は苦である。
・その苦しみには原因がある。
・その原因を取り除けば、苦しみが消える。
・原因を取り除く方法は、八正道である
これら4つを簡単なカードにして、並び替えをさせてもおもしろいです。
ここで、「輪廻転生」を紹介します。
転じて生まれてくることですね。
最初は鉱物霊。次は植物霊。次に動物霊。最後に人間霊に生まれ変わるというもの。
輪廻や、ジバニャンなどのイラストを描くとわかりやすいです。
人は生まれ変わる。
でも、仏教の根本的な考えは「人生は苦である」というもの。
生まれ変わっても、苦しいんですよね。
そこで、修行をして苦しみからの解放、「解脱」を目指す。
授業ではここで見本を示しました。
ペットボトルに入った茶色い水。
生徒たちは、「え…?」という感じ。
「これは自分の魂の塊。ここから少し魂を分けてもらって、僕らはこの世に生まれてくるんだ。」
と言いながら、茶色い水を透明なコップに注ぎます。
「でも、この魂はちょっと汚れている。だから、生きている間にたくさん徳を積んで、魂をきれいにしていくんだ。
死んだら、また魂の塊に戻っていく。そして、輪廻転生して生まれ変わっていく。徳を積んで魂をきれいにしていく。この繰り返し…」
ここでもう1つ、ペットボトルを出します。
黄色の液体が入っています。
「CCレモンやん!」とツッコミが。
「さぁ、何だろうね」といいながら蓋を開けると、「プシュッ!」という音が。
ここでも笑いが起き、雰囲気が明るくなります。
「この黄色い液体は「素晴らしい経験」や「良い行い」だ。これが魂に加わると…」
と言いながら、コップに入った茶色い液体に、黄色い液体を注ぐ。
すると、茶色い液体は透明になります。歓声が起こる。
「ほら、魂がきれいになった。で、こういうことを何度も何度も繰り返すと…」
と言いながら、コップの透明な液体を、茶色い液体の入ったペットボトルに入れます。
瞬く間に、ペットボトルの茶色い液体は透明になります。
「魂の塊がきれいになった。こうなった瞬間、我々は苦しみから解放される(解脱できる)んだ。」
おーっと歓声が上がりました。
ちなみに、
茶色い液体は、イソジン。
黄色い液体はCCレモン。
イソジンに入っているヨウ素が、ビタミンCと反応して色が消える実験です。
何かに応用出来ないかなーと思って、今回使ってみることにしました。
生徒たちも家でできますからね。
今回の話は結構印象に残ったようです。