世界の政治体制
「世界の政治体制」
「議院内閣制」と「大統領制」について学びます。
【ミニカードゲーム】
PMIチャートを使って、ミニゲームをします。
各国の首相や大統領の写真です。この人たちが政治に参加するのか、しないのかを判断して、そのゾーンにカードを移動させます。
一見簡単に見えますが、中には天皇や国王のカードもあるので、少しの「迷い」を生みます。 また、フランスのように首相と大統領の両方がいる国もあります。
発問：「「内閣総理大臣」と「大統領」、なれるならどっちがいい？」
iPadのアプリ「ロイロノート」の提出箱を利用して、投票をしてみました。
内閣総理大臣なら青のカード、
大統領なら赤のカードを提出する、といった具合。
クラスによって意見が分かれるので、クラスで結果を共有するとおもしろいです。
これをやってから、「議院内閣制」、「大統領制」の特徴を学習します。
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【議院内閣制】モデル：イギリス
■政治体制
・内閣は、議会に対し連帯責任を負う。
（議会からの信頼に、責任をもって応える＝責任内閣制）
・国王は、国の象徴。
（「君臨すれども統治せず」）
・首相は、下院の第一党党首から国王が任命して選出。
・首相、国務大臣の全員が国会議員を兼任する。
■議会
・議会は上院、下院の二院制。
下院優越の原則。
■司法
■政党
・二大政党制
主に労働党と保守党が政権を争う。
→野党は次期政権に備えて、影の内閣（シャドーキャビネット）を組織。
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■政治体制
・大統領は国の代表（元首）。任期４年。三選禁止。
強大な権力を持つ。
（国家の代表、行政の長、軍の司令官、不信任されない、など）
・大統領と各省長官は、国会議員であってはならない。
・行政は、立法に口出しができない（厳格な三権分立）。
→立法に要求があるときは、教書を議会に送る。
議会を通った法案を拒否する拒否権をもつ。
・議会は、不信任決議権を持たない。
・しかし、弾劾決議権は待つ。
■間接選挙
・勝者独占方式
■議会
上院、下院の二院制。やや上院が優越。
■司法
裁判所は、違憲法令審査権をもつ。
■政党
・二大政党制
■その他
厳格な三権分立
この辺は暗記になってしまいますが、
ある程度知識がないと議論もできないので…。
メリハリが大事。
大統領になる条件なども紹介します。
その後に、まとめとしてベン図を使って情報を整理・比較します。
授業の最後に、もう一度投票をします。
発問：「「内閣総理大臣」と「大統領」、なれるならどっちがいい？」
「議院内閣制は制限あるけど、議会が守ってくれるし…」
「大統領はめちゃ権力があるんだな」
といった具合に、
最初は「なんとなく」で選んでいた生徒たちも、
授業を通してそれぞれの特徴を学んだので、ちゃんと根拠を持って投票します。
このクラスでは、最初は半々でしたが、
２回目の投票では「大統領」を選んだ生徒が大半でした。
学期終わりにアンケートをとったら、
この授業が印象に残ったという生徒が結構いました。
ありがたし。
